ウレタンスポンジって何?特徴やおすすめの使い方をスポンジのプロが説明します。

スポンジ量り売りについて

こんにちは。
ウレタンスポンジをカット販売する「スポンジ量り売り」の元祖・スポンジ専門店ソフトプレンです。
以前のブログ「スポンジの種類と効果的な使い方について」では、スポンジと呼ばれる4種類の素材について、特徴や適した用途を解説しました。

今回は、さらにフォーカスしてウレタンスポンジについてご紹介します。

皆さんは「ウレタンフォーム」や「ウレタンスポンジ」と聞いて何を思い浮かべますか?
実は、ウレタンフォームとウレタンスポンジは同じもので、さまざまな呼び方があるだけです。
このページではウレタンスポンジについて詳しく説明します。

※こちらのブログは、当店のHP内掲載の「ウレタンスポンジとは?種類や特徴について紹介」の内容を再編集した記事です。

ウレタンスポンジとは

ウレタンスポンジは、私たちの身近なところで多く使われています。
分かりやすいところでは、食器洗い用洗車用のスポンジ、また輸送用の梱包材や緩衝材などにも使われています。
見えないところでは、ソファや椅子、バイクや車のシートの中身などに使われています。

様々なところで活躍をしているスポンジは、種類も様々です。
その違いは何かについて硬さと弾性を比較しながら説明したいと思います。

ウレタンスポンジの構造

ウレタンスポンジの最大の特徴は、連続気泡構造を持ち、水や空気を通しやすいことです。

ウレタンスポンジ連続気泡

ウレタンスポンジは原料を発泡させて作られます。
この際、気泡が連なるように連続的に形成(連続気泡といいます)されるため、
水や空気が通る通路ができます。
これにより、特定の用途には適していないこともあります(例:防音用途には効果が薄い)。

主に食器洗い用や洗車用スポンジ、緩衝材、梱包材などに使用されます。

ウレタンチップスポンジとは

ウレタンスポンジを細かく粉砕し、接着剤を混ぜて蒸気で圧縮・成形したスポンジです。

連続気泡をもつウレタンスポンジと比較すると、密度が高くへたりにくいのが特徴です。
また、空気を含まない構造により、防音・吸音性が高く保温・保冷効果も期待できる
非常に多機能な素材です。
端材から作られる再生材のため、廃棄物が削減できる環境にやさしい材料です。
主に椅子の座面やソファ、マットレス、車やバイクのシートに使用されています。

実は、当店の母体である「ソフトプレン工業」の創業にも関わりの深いスポンジです。
1959年7月、国内初のチップウレタンフォームの製造を開始したことをきっかけに
ソフトプレン工業が設立されました。当店にゆかりのある製品です。

ウレタンスポンジの特徴

ウレタンスポンジの特性は、原料によって決まります。
ポリオールとイソシアネートを主成分とし、他の添加物と混ぜることで、柔らかさや弾性を調整できます。
また、成分の配合を変えることにより、低反発、吸音特化、導電性などの機能性を持ったさまざまなウレタンスポンジの生成が可能です。
具体的には、以下のような種類があります。

軟質ウレタンスポンジ:柔らかく、復元性が高い
高弾性ウレタンスポンジ:高い反発弾性を持つ

ウレタンスポンジは様々な種類があり、様々なデータで比較できます。
今回は硬さと跳ね返す力(弾性)を比較しながら当店で販売しているウレタンスポンジについて説明します。
スポンジの特徴が分かれば用途に合わせてお好みのウレタンスポンジが選びやすくなります。

硬さでの比較

当店の「スポンジ量り売り」で販売している10種類のウレタンスポンジを硬さで比較しました。
※画像をタップするとスポンジの詳細が確認できます。

低反発ウレタンスポンジ
もっとやわらかい高弾性ウレタンスポンジ
やわらかい高弾性ウレタンスポンジ
やわらかいウレタンスポンジ
難燃性ウレタンスポンジ
やわらかいウレタンチップスポンジ
少し硬めのウレタンチップスポンジ
硬めの高弾性ウレタンスポンジ
硬めのウレタンスポンジ

弾性での比較

当店の「スポンジ量り売り」で販売している10種類のウレタンスポンジを弾性で比較しました。
※画像をタップするとスポンジの詳細が確認できます。

硬さと弾性について

ウレタンスポンジは、硬さが同じでも弾性の違いによって用途が異なります。
例えば、製品の梱包や緩衝材には弾性のないスポンジが適しています。
弾性があると、輸送中に製品が揺れる可能性が高くなるためです。
一方、弾性のあるウレタンスポンジは、椅子やマットレス、ソファなどの家具のクッション材として使用するのがおすすめです。
弾力がありつつ、適度な硬さでしっかりと支えるため、座り心地がより快適になります。
それぞれのスポンジの硬さと弾性をゲージで表すと、次のようになります。
※商品名をタップすると詳細が確認できます。

ウレタンスポンジの物性データ

スポンジの種類密度(kg/m3)硬さ(N)
もっとやわらかい高弾性
ウレタンスポンジ
30±3100±30
やわらかい高弾性
ウレタンスポンジ
35±3122.6±29.4
硬めの高弾性
ウレタンスポンジ
53±5200±40
やわらかいウレタンチップ
スポンジ
50±5105±14
少し硬めのウレタンチップ
スポンジ
70±5157
硬めの白ウレタンチップ
スポンジ
80(77.6)410
やわらかいウレタンスポンジ(黒)22±2107.9±22.6
やわらかいウレタンスポンジ(灰)18±2107.9±19.6
やわらかいウレタンスポンジ(白)16±1.578.5+19.6
78.5-9.8
硬めのウレタンスポンジ50±512.75≦(kPa)
難燃性ウレタンスポンジ20±588.3±19.6
低反発ウレタンスポンジ60±549±19.6

密度

密度は、厚み1m x 幅1m x 長さ1mあたりの重量を表しています。

※やわらかいウレタンスポンジの場合は、厚み1m x 幅1m x 長さ1mの重さは約16から22kgとなります。
基本的には、数値が高くなるほど密度が高くなり、硬くなります。
ただし低反発ウレタンスポンジなど、密度が高くても、やわらかいスポンジもあります。

硬さ

圧力をかけた時の抵抗の大きさを表しています。数値が高くなるほど、硬くなります。
※やわらかいウレタンスポンジ、少し硬めのウレタンチップスポンジ、硬めの白ウレタンチップスポンジは原反(ある一定サイズのブロック)の重さにて品質の管理をしております。
そのため、原反から切り出した際の部位によって密度や硬さにバラつきが生じることがあります。

表に記載の数値は保証値ではなく、参考値ですのでご了承ください。

ウレタンスポンジは太陽光等の紫外線を受けると黄変色します。
特に白色のウレタンスポンジは黄変色が顕著に目立ちます。
外観面でのご使用はあまりお勧めいたしません。
黄変色しても性能に影響はございませんので、安心してお使いいただけます。

基本的には、密度が高くなるにつれて硬さが増します。用途に応じて選択することが大切です。

スポンジの重量比較

3種類の大きさの重さを比較しました。ご購入の際、ご参考にしてください。
※重量にばらつきがありますので、目安としてお考え下さい。

商品名密度
(kg/m3)
3x100x100
(cm)
5x100x100
(cm)
10x100x100
(cm)
もっとやわらかい高弾性ウレタン
スポンジ
300.88kg1.5kg3kg
やわらかい高弾性
ウレタンスポンジ
351.05kg1.75kg3.5kg
硬めの高弾性
ウレタンスポンジ
531.59kg2.65kg5.3kg
やわらかい
ウレタンチップ
スポンジ
501.5kg2.5kg5kg
少し硬めの
ウレタンチップ
スポンジ
702.1kg3.5kg7kg
硬めの白ウレタンチップスポンジ802.4kg4kg8kg
やわらかいウレタンスポンジ(黒)220.66kg1.1kg2.2kg
やわらかいウレタンスポンジ(灰)180.54kg0.9kg1.8kg
やわらかいウレタンスポンジ(白)160.48kg0.8kg1.6kg
難燃性ウレタン
スポンジ
200.6kg1kg2kg
硬めのウレタン
スポンジ
501.5kg2.5kg5kg
低反発ウレタン
スポンジ
601.8kg3kg6kg

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ソファや椅子のクッションの選び方に迷うときはこちら

梱包材の選び方に迷うときはこちら

まとめ

今回の記事では、ウレタンスポンジの種類や特徴について詳しく解説しました。
ウレタンスポンジは、私たちの生活の中でさまざまな用途に利用されており、特に硬さや弾性によって用途が大きく変わります。
例えば、弾性の少ないスポンジは梱包材や緩衝材に適しており、弾性の高いスポンジは家具のクッション材として最適です。
また、ウレタンチップスポンジは再生材であり、環境にも配慮された素材です。

ウレタンスポンジを選ぶ際は、硬さや弾性、そして用途に応じた適切な種類を選ぶことが重要です。
当店では、ウレタンスポンジをはじめとするさまざまなスポンジのサンプルも用意していますので、DIYや家具の修理にお役立ていただけます。
スポンジの選び方に迷った際には、ぜひスポンジ専門店ソフトプレンにお問い合わせください。

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